お地蔵さんの寺子屋だより

船橋地蔵院副住職・八千代地蔵院住職 英昭 監修

桃の節句・ひなまつり

3月3日雛祭りの起源は、中国の「曲水の宴」という厄除けと不浄をのぞく目的の行事と、日本古来の「祓え(はらえ)」(罪や不浄を清める信仰)が習合したもの。

江戸時代、備前岡山の藩主池田光政候は、質素倹約を奨励し、「食膳は一汁一菜とする」というお触れを出しました。ばらずしは、この地方の「ハレ」の食事として、正月、お日待ち、節句、彼岸、シロミテ、盆、結婚式、出産、棟上げなど機会あるごとに作ります。家によって独特の味があり、季節によって具の取り合わせも変化します。






網野名物 ばらずし(丹後 とり松)

 このお寿司は、京丹後地方にのみ古くから伝わる、全国でもここだけの独特のお寿司です。とり松では、鯖を半日かけて炊き上げる「鯖のおぼろ」をはじめ、椎茸・干瓢(かんぴょう)・たけのこ・錦糸玉子・かまぼこなどの具材をそれぞれ仕込みます。折にすし飯を詰め、その上に鯖のおぼろと干瓢をちらし、更にすし飯を重ね、その上に鯖のおぼろ・干瓢・たけのこ・錦糸玉子・椎茸・かまぼこ・青豆・生姜を盛り付けます。すし飯・鯖のおぼろ・その他様々な具が絡み合い、何とも味わい深い、他にはないお寿司になります。当地方の各家庭では、お祭り・お祝い事など、人の集まりには「まつぶた」と呼ぶ長方形の木箱に段上に重ねて作り、朴(ほお)の木の寿司べらで四角に切って取り分け、もてなします。今でも昔から変わりなく家庭で作られる「ばらずし」の味は、酸っぱくても、甘くても・・・。作り手の数だけそれぞれの味があり、作る人の気持ちが「ばらずし」を美味しくしているのです。

お地蔵さんにお供えした後、美味しく頂きました。英昭

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